タカタ製エアバッグの異常破裂でけが人か 国内2件目、リコール対象車が追突事故

 

 ホンダは17日、昨年12月27日に神奈川県の公道で先行車に追突した小型車「フィット」のタカタ製エアバッグが異常破裂し、運転手が右足太ももにやけどを負う事故が起きたと発表した。事故車はリコール(回収・無償修理)対象車だったが、所有者は改修に応じていなかった。国内のタカタ製エアバッグの異常破裂によるけが人は2件目とみられる。

 ホンダによると、事故車は追突時に助手席側のエアバッグが破裂し、部品の金属片が飛び散った。同乗者はいなかったが、運転手が長さ1センチ程度のやけどを負っており、金属片が原因とみられる。

 事故車は平成15年製のフィットで、ホンダは26年12月にリコールを申請。同月に販売店から茨城県に住む所有者にダイレクトメール(DM)でリコールを通知した。昨年8月にはホンダが再びリコールを通知したが、あて先不明でDMは戻ってきた。さらに、同10月の車検時には整備工場からリコールを通知していた。

 運転手から事故の連絡を受け、ホンダは今月10日に事故車を確認し、タカタに解析を依頼したところ「(ガス発生装置に)異常な内圧が生じたため容器が破損したと推測される」と回答があったという。

 ホンダは事故を受け、ホームページや新聞の社告でリコールの周知徹底を図る。ホンダは「(被害者には)心からおわびします。リコール通知があったら、一刻も早く販売店に行き部品の交換をお願いしたい」とコメントした。

 タカタ製エアバッグをめぐっては、米国やマレーシアで15人の死亡事故が起きている。国内では27年10月に静岡県の国道で追突事故を起こした日産自動車のスポーツ用多目的車(SUV)「エクストレイル」のエアバッグが異常破裂し、助手席に乗っていた女性が腕にけがを負っている。