富士通が法人向け事業を増強 新製品投入、レノボとの事業統合で販路拡大も
富士通は17日、法人向けパソコン事業を強化する意向を明らかにした。製品のコンパクト化やセキュリティー機能の向上を進め、外出・移動時でも使いやすくするなど利便性を高める。同社は今年度中にパソコン世界最大手の中国レノボグループとの事業統合の合意を目指しており、販路拡大を目指す。
この日は、法人向けの新製品を今月下旬から順次発売すると発表した。
ノートパソコン「ライフブック U937/P」(税別希望小売価格、28万4900円)は、重さ約799グラム、厚さ1・55センチのコンパクト化を実現。外出先や自宅で使用することを想定し、約76センチの高さから落としても壊れない程度にまで頑丈にしたほか、生体認証や遠隔操作によるデータ消去といったセキュリティー機能も向上させた。
また、ハンディータブレット「アローズ タブ V567/P」(同15万1800円)は6型の液晶画面を採用し、片手で持てる約280グラムの軽量化を実現。病院内での看護師の作業の効率化などに役立つ。
あわせて、個人向けの新製品も19日から順次発売すると発表。ノートパソコン「ライフブック UH75/B1」(税別ウエブ販売価格、18万9800円)は世界最軽量の約777グラム、「UH90/B1」(同19万9800円)は約17時間の長時間駆動を実現させた。
富士通のパソコンは個人向けは国内販売に限られているが、法人向けは全世界で展開。国内の生命保険会社や教育機関向けでは8割以上のシェアを誇る。
パソコン事業子会社の富士通クライアントコンピューティングの齋藤邦彰社長は「流通、小売業界へも導入を進めたい」と述べた。
レノボとの事業統合に「ユニークな商品の提供を強化できるようにしたい」と期待を寄せるとともに、統合後も自社の開発・製造拠点を保持する考えを強調した。
関連記事