《「ライフライン基盤強化のための設備投資と人材確保を常に優先する」と定款に追加することを求める議案の趣旨説明が行われる》
株主「原発は一度事故を起こすと、とんでもない害悪をまき散らすことになります。経営陣は危機感にとぼしいのではないかと思います。役員は現場の仕事をご存じないのではないか。職員100人のうち専門の技術をもつ職員が2、3人いるから大丈夫と考えているのではないでしょうか。利害関係者は大口株主だけではないのです」
《次の議案の趣旨説明に入る。「再生可能エネルギーの普及拡大に備え、電力融通をより容易にできるよう、日本の電力網を整備する」と定款に追加する議案だ》
株主「電力会社はシビアアクシデントへの備えを怠ってきました。東日本、西日本の60、50ヘルツの統一に取り組んでいません。風力発電や太陽光発電の住宅、電気自動車などの蓄電システムも普及しています。どこでも接続できる送電網が必要で、世界は直流高電圧送電に力を入れているのです」
《挙手して意見表明を希望する株主は残っていたが、森会長は「審議は尽くされたので採決に移りたい」と述べ、会場も賛成した。株主提案の議案はすべて否決。続いて、他の株主が提案した議案の趣旨説明が始まった。まずは「放射能の処理ができない原発はやめる。国策でも関電は自ら決断する」と定款を一部変更せよ、という主張だ》