大ヒットハイブリッド車(HV)「プリウス」を世に送り出したトヨタ自動車が、満を持して発売した小型HV「AQUA(アクア)」。実際の走行に近い新燃費基準でガソリン1リットル当たり35・4キロという世界最高燃費を達成した。さらに169万円からという低価格も実現し、発売時点ですでに受注が6万台に達した。開発責任者の小木曽聡チーフエンジニアに、開発のコンセプトなどを聞いた。
--6万台の受注をどう受け止めている
「プリウスの7万5000台の事前受注には及ばないが、過去の事例を見てもほかに例がないぐらい、非常に好調だ。大ヒットする車は社内でも購入希望者が多いが、このアクアも社内で予約したという声をよく聞く」
--プリウスは50、60代が客層の中心だが、アクアのターゲットは
「20代後半から30代前半の男女を想定している。コンセプトは『エコファン(環境に優しく運転して楽しい)』。燃費だけでなく走りや加速、ハンドリング性能を意識した。また車体の色も全10色を用意した。ただ、日本市場は高年齢層の購入が相対的に多いので、平均年齢は、プリウスと同様に50、60代になるかもしれない」
--トヨタ車の中で競合するのは
「これまでHVを買いたくても高くて買えなかった人は(小型ガソリン車の)『ヴィッツ』の代わりにこの車を買うかも知れないし、プリウスでは大きいと思っていた人もこの車を買うかも知れない。どちらが競合するとは、はっきり言えない」