電子書籍、本気の楽天 格安端末投入、アマゾンと覇権争い激化 (2/3ページ)

2012.2.25 05:00

 有力な対抗馬は米アマゾン・ドット・コムだ。アマゾンは2009年に英語版の専用端末を投入し、昨年11月には画面サイズが7型の多機能端末「キンドル・ファイア」を米国で発売。199ドルという安さで人気を集め、米アップルのタブレット端末「iPad(アイパッド)」と競う売れ行きぶりをみせた。

 いよいよ今春にも日本語版を低価格で投入するとの見方が浮上する一方、販売利益の配分比率や価格決定権をめぐる出版社などとの交渉が難航し、参入がさらに遅れる可能性もある。

 著作権者と出版社、書店などが「水平分業」で利益を分け合う日本の出版界の実情に、アマゾンも歩み寄りをみせているとされるが、「ウィンウィン(双方に利益)となるようビジネスを進める」(担当者)とする楽天が優位に立つ公算は大きい。出版業界には「新たな選択肢として楽天が名乗りを上げたのは心強い」との声も出ている。

 ◆メーカーは戦々恐々

 一方、戦々恐々とするのは日本の電機メーカー。楽天とアマゾンが端末価格でつばぜり合いを演じれば、価格競争に巻き込まれるのは避けられない。

 ソニーの専用端末「リーダー」は無線LANのみの対応モデルで2万円、東芝が2月10日に発売したカラー液晶の「ブックプレイスDB50」は2万2000円だ。コボの端末などを性能で上回る部分は多いが、価格面で不利な印象はぬぐえない。