エリアフリー化で世界に日本発信を ネットがつくるラジオ新時代(下) (3/4ページ)

2012.4.15 14:00

左上は「radiko.jp」のHP。「キャララジオ」で検索するとこのようにアキバ系アニメのコンテンツが無数に出てくる。そのほか、「名探偵コナン」のラジオ番組(右上)まで存在する(明治大学・小池保夫ゼミ有志学生記者提供)

左上は「radiko.jp」のHP。「キャララジオ」で検索するとこのようにアキバ系アニメのコンテンツが無数に出てくる。そのほか、「名探偵コナン」のラジオ番組(右上)まで存在する(明治大学・小池保夫ゼミ有志学生記者提供)【拡大】

  • radiko.jp配信エリア(※ただし、ラジオNIKKEIと放送大学のラジオ放送は、全47都道府県各地へ配信中)=2012年4月2日現在
  • 増加し続けるradikoのリスナー=2012年4月2日(「radiko.jp」のHPより)

 新たな可能性

 ネットラジオは、ビジネスチャンスも秘めている。専門的な番組が多いため、ターゲットを絞った効果的な広告が可能になる。ラジオ番組は制作費の大半を広告収入で賄うため、各社は収入増につながると期待を寄せている。また、通信販売や音楽配信の販促効果も見込める。

 ネットラジオで最も注目すべきは、世界に向けた情報発信が比較的低コストでできる点だ。世界に情報発信するツールは、ブログやSNS、投稿型動画サイトなどがすでにある。ではネットラジオの価値は何なのか。元来ラジオはテレビや新聞にはない双方向性を得意とし、リスナーを巻き込んで番組を作ってきた。そのノウハウを生かしつつ、インターネットでラジオとリスナーをつなげば、新しいラジオが生まれてくるだろう。

 ラジオは壊れかけではない。様々な可能性をもつこの風雲児の未来に期待したい。

 

【編集後記】

 ■ラジオの良さをもっと知ってほしい! そんな思いから本企画は始まった。「筋金入りの」ラジオ好きに取材をする中で、ラジオがいかに愛されているかを実感した。姿かたちが進化してリスナーが増えても、ハートフルな内容はそのままであり続けてほしい。ラジオがこの先どのように成長していくか楽しみだ。ちょっと疲れたな、暇だな、と感じたときこそラジオの出番だ。ラジオ独特の空間がきっと、あなたの良き相手になってくれるだろう。(明治大学 小池保夫ゼミ有志学生記者 浜口小百合)