トヨタは3月に開催されたジュネーブモーターショーに2気筒HVを出展。排気量は1000ccで、ガソリン1リットル当たり60キロ走行できるという。トヨタの「プリウス」の32.6キロ、「アクア」の35.4キロに対して、倍近い性能をもつ。4~5年後の商品化を目指す。
ダイハツも現在最終開発中の小型スポーツカー「D-X(ディークロス)」で、2気筒エンジンの採用を決めた。2気筒は、4気筒、6気筒に比べ、騒音や振動は大きいとされるが、「スポーツカーではそれも魅力になる」(関係者)という判断だ。
さらにスズキも800ccの2気筒ターボエンジン搭載の「レジーナ」を開発中だ。
自動車大手では2010年に、伊フィアットが「フィアット500」で2気筒エンジンを採用し、燃費性能向上で評価が高まっており、各社が積極的に取り入れようとしている。(平尾孝)