実際、3月1日のピーチ就航から1カ月間の平均利用率は83%、大型連休の4月27日~5月6日の利用率も90・8%だった。利用者からは「乗り心地は思ったより良く、従来の飛行機と遜色ない」(大阪府の男性会社員)などと好評だ。高速バスや新幹線を利用する「飛行機未体験者」がピーチを利用したとみられ、今のところLCCは巡航飛行を続けている。
露呈した弱点
一方で、LCCの先行きを暗示するかのようなトラブルも発生している。ピーチが第1便を飛ばした3月1日、自動チェックイン機のシステム障害が相次ぎ、最大1時間ダイヤが遅延。同28日には長崎空港で発生した機体トラブルで、関空から長崎、福岡の2路線で計9便が欠航した。
LCCは、少ない機材を短距離路線で効率よく運航し、往復回数、利用率を高めて収益を確保する。だが、いったんトラブルが発生すると代替機が工面できず、後続便に遅れや欠航が出るという弱点が露呈してしまう。海外のLCC事情に詳しい東洋大の島川崇准教授は「日本の利用者は乗り継ぎの利便性など高いサービスを望んでおり、LCCが受け入れられるかどうかは未知数だ」という。
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