全日空“両翼戦略”で大空へ マルチブランド化の課題とは (1/3ページ)

2012.7.6 05:00

【フォーカス】全日空(上)

 全日本空輸が、アジアの大手航空会社(メガキャリア)としての勝ち残りと、格安航空会社(LCC)による成長の二兎を追う戦略を本格化させる。主軸の「ANA」事業と、出資するLCC事業を2013年4月から持ち株会社の下で束ね、それぞれの自主性を尊重しながら独自色を競わせる新たな経営体制に移行。7月中に実施する最大約2100億円の増資を元手にM&A(企業の合併・買収)も視野に入れるなど、「マルチブランド」経営に大きく踏み出そうとしている。

 サービスに一貫性

 アニメ好きの若者らの間で、羽田空港第2ターミナルビルが今、ちょっとした話題になっている。スマートフォン(高機能携帯電話)などのカメラでビル内の特定エリアから外の風景を映すと、人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主人公が乗り込む兵器「エヴァンゲリオン初号機」が出現し、動き出す。

 現実の風景にデジタル情報を付け加える拡張現実(AR)技術を活用し、全日空が今秋公開予定のエヴァンゲリオンの新作映画とタイアップして仕掛けた期間限定の顧客誘導キャンペーンだ。ANAの搭乗者には映画の関連グッズが当たるなどさまざまな特典がある。

 エヴァンゲリオンは20代を中心にファンが多く、今後「航空機を利用する機会が増える若い世代の心をつかみ、これをきっかけにANAを選んでもらえたら」(担当者)と期待する。

“遊び心”にコストを払うこともいとわない

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