二酸化炭素の回収・分離技術が進化 東芝や三菱重など世界にアピール (3/3ページ)

2012.7.16 05:00

IHIが豪州で進めるCO2の回収・貯留(CCS)の実証実験プラント

IHIが豪州で進めるCO2の回収・貯留(CCS)の実証実験プラント【拡大】

 IHIも、Jパワー(電源開発)などと連携し、豪州でCCSシステムの実証実験を進めるほか、相生事業所(兵庫県相生市)にCCSの実験設備を設けるなどして、15年の事業開始に向け着々と準備体制を整える。

 各社が市場拡大を後押しする材料として期待しているのが、世界的な規制強化だ。米国の温暖化ガス規制案では、新設の石炭火力発電所に対してCO2回収装置の導入を求め、今後30年までに建設される石炭火力には導入を義務づける見通し。中東などでも回収装置の導入機運が高まっている。

 ただ、CO2回収技術では独シーメンスやBASFなど世界の機械・化学大手も技術の確立を急いでおり、市場争奪戦が激しさを増すのは必至だ。(今井裕治)


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