NTT東西の光回線契約数と純増数【拡大】
固定とスマホをセットで契約すると、スマホの料金を最大2年間、月額1480円割り引くサービスで、契約獲得は好調だ。今年3月末に44万件だった世帯数は今年6月末には約2倍の82万件に達した。田中社長は「13年3月末までに155万件に増やす」と勢いに乗る。
セット割に加え、今年2月からは東北地区や中国地区などで光通信サービスの提供を開始するなど、今後もサービス提供エリアを拡げ、NTTを追撃する構えだ。
また、関西地区を中心に展開するケイ・オプティコムは、長期継続利用を条件に利用料金を割引く料金体系の導入や10月には光回線の中でも高速なコースの利用料金を最大で5割値下げし、顧客獲得を目指す。
NTTがライバルの攻勢を許しているのは「KDDIのような固定と携帯のセット割ができない」(NTT東幹部)という事情がある。NTTの市場独占を排除するため、電気通信事業法は、固定サービスを展開するNTT東西が、携帯電話サービスのNTTドコモなどと組んでサービスを提供することを禁じているためだ。