“脱テレビ依存” ソニー・パナソニック「歴史的提携」の舞台裏 (3/4ページ)

2012.8.31 05:00

液晶テレビと有機ELテレビの出荷台数

液晶テレビと有機ELテレビの出荷台数【拡大】

 両社は生産を外部委託することも検討しているが、量産や商品化の段階で、どこまで提携を深化できるかが課題となる。

 一方、有機ELに対する業界の期待は大きいものの、「テレビが白黒からカラー、ブラウン管から液晶に移行したようなインパクトはない」(証券アナリスト)として、“ポスト液晶”としての存在を疑問視する声が多いのも事実だ。

 有機ELは液晶に比べ、色鮮やかで動画性能にも優れているが、現状では圧倒的に液晶に比べて価格が高い。

 ソニーは07年に世界で初めて11型の有機ELテレビを約20万円で発売。しかし、液晶に価格面で対抗できず、10年に国内販売を中止した。サムスンが年内に発売する55型の有機ELテレビの価格も75万円程度とみられ、液晶の3倍以上だ。

 米調査会社のディスプレイサーチによると15年の有機ELテレビの世界出荷予測は500万台で、液晶の2%弱にすぎない。

 「有機EL主戦場」に不透明感

 ディスプレイサーチの鳥居寿一アナリストは「画質と価格面で成熟している液晶テレビと差別化するのは難しい」と分析しており、有機ELがテレビの主戦場になるかは不透明だ。

両社が激しく規格争いを繰り広げたビデオレコーダーの「VHS」と「ベータ」方式

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