新型「ワゴンR」と鈴木修スズキ会長兼社長=6日、東京都千代田区【拡大】
政府のエコカー補助金終了後をにらんだ自動車各社の低燃費車競争が過熱してきた。スズキが、主力軽自動車「ワゴンR」の燃費性能を大幅に改善した新型車を発売したほか、日産自動車や三菱自動車も低燃費を売りにした小型車投入で販売てこ入れを図る。独自の新技術開発を競っており、燃費競争は軽自動車から小型車へも広がり始めた。
スズキが6日に発売した新型ワゴンRは、燃費性能を従来モデルより約22%向上させ、ガソリン1リットル当たり28.8キロ走行を達成した。ワゴンタイプの軽自動車では業界トップという。
軽自動車では初めてリチウムイオン電池を採用。減速時に生じるエネルギーを電気に変えてエアコンなど電装品の消費電力をまかなうシステムやアイドリングストップ機構など3つの新技術を搭載したのに加え、車体を約70キロ軽くして燃費性能を大幅に向上させた。国内営業を統括するスズキの田村実副社長は「(補助金後の)反動減をカバーしたい」と期待する。