光や温度などを人工的に制御して野菜を生産する「植物工場」に、企業が熱い視線を注いでいる。日照や降水量に左右されない安定感から異業種が参入しやすいほか、さらに土壌汚染の影響を受けない特性から東日本大震災の農業復興にも利用され始めた。
オフィス街に近い東京・丸の内の「丸ビル」地下1階で、蛍光灯下のフリルレタスが収穫期を迎える。サンドイッチチェーンの日本サブウェイが運営する植物工場併設型の店舗「野菜ラボ」。
フリルレタスは販売するサンドイッチの具材に使われる。生産量はまだ店舗消費の5%程度だが、「将来的な採算は可能」(同社)と見込んでいる。
農作物栽培に縁のなかった業種も相次いで参入。パナソニックは三井不動産などと共同で、レタスやハーブ類を栽培する家庭用植物工場の実験を始め、豊田通商はグループ企業の農業生産法人でパプリカを栽培する。