家電のエネルギーを制御するパナソニックの「AiSEG(アイセグ)」【拡大】
アイセグは電力の使用状況に加えて、ガスや水道などの使用量状況も薄型テレビやスマートフォン(高機能携帯電話)などでリアルタイムで確認できるのも特徴。パナソニックは07年以降、太陽光発電に対応し、稼働状況や家庭全体の電力消費などを見える化し、家全体のエネルギー消費を抑えるシステムを売り込んできたが、アイセグでは個々の家電を制御する機能に発展させた。
アイセグとの通信機能を持った同社製品は、10月段階では高効率給湯器「エコキュート」やエアコン、IHクッキングヒーターだが、今後は洗濯機や冷蔵庫などに対応を広げる。さらに次世代電力計「スマートメーター」、電気自動車(EV)との連携も強化するという。希望小売価格は通常システムで11万2350円(工事費を含まない)。パナソニックは、関連製品で2013年度に200億円、15年度に2000億円の売り上げを目指す。
HEMSの制御装置を国内電機業界で初めて売り出したのが東芝。同社が6月から発売した「フェミニティ」だ。同社の制御装置の最大の特徴は「今後、数年の間に市場に出る家電にぴったり合う」(佐々木則夫社長)ということだ。