単に鐘や太鼓をたたいてあいさつすればいい、というものでもない。鐘や太鼓の音、あるいはあいさつの声が小さければ、小林社長がやり直しを命じることもあるという。
それにしても、なぜ鐘や太鼓なのだろう。
その理由について、小林社長は「IT企業の社員は仕事の性格上、どうしてもパソコンと向かい合っている時間が長く、結果、社員間のコミュニケーションが不足がちになる」という。「太鼓や鐘の音であいさつをすることで、これを防ぐことができるんです」
鐘や太鼓など、通常のオフィス環境とは縁遠い音である。ましてや静かな空間が当たり前のIT事務所。そこにわざと異色の音を出すことで、一瞬、社内の雰囲気をこわし、社員を目覚めさせようというねらいのようだ。
「太鼓をたたいて外出しないと気持ち悪い」とある社員
当初は社員の間に戸惑いもあったそうだが、今では「太鼓をたたいて外出しないと気持ちが悪い」という社員もいるという。社内と社外で気持ちが切り替わっている証しだ。