「CX-5」で活気づくマツダ本社工場 モノ造り革新と低燃費が両輪 (3/3ページ)

2012.10.29 07:50

  • 人に合わせてラインの高さを変える「ジャストフィットコンベアシステム」で、作業負担を軽減した(平尾孝撮影)

 為替相場の円高に翻弄されている

 棚に手を伸ばして必要な部品を取るといった動きを省くことで「作業効率だけでなく、品質も高める効果を生んだ」(同社)。こうした生産方式の改革も加わり、「エンジンブロックの加工では設備投資を7割削減できた」(小飼氏)という。

 輸出比率が7割に上るマツダの経営は、為替相場の円高に翻弄されている。モノ造り革新によって、CX-5は「1ドル当たり77円、1ユーロ当たり100円でも利益が出るクルマ」に仕上がった。自動車産業は部品など裾野産業が広く、組み立てメーカーの影響は大きい。マツダは革新の対象を主要車種に順次広げ、低燃費技術「スカイアクティブ」との両輪で「国内生産を守る覚悟」(山内孝会長兼社長)だ。(平尾孝)

【用語解説】マツダ本社工場 広島県府中町と広島市南区にまたがり、テストコースや輸出港も備える。1931年3月から順次操業を始め、「CX-5」「プレマシー」「デミオ」など完成車の年間生産能力は計51万4800台。エンジン、変速機も製造している。敷地面積は東京ドーム約49個分の計223万6000平方メートル。


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