コーヒーチェーンである同社が最もリサイクルを進めたいのは、コーヒーを抽出したあとに残る豆かす。その量は1日あたり2トン、年間730トンに上るという。それまでも壁や机に練り込むなどでリサイクルしてきたが、すべてを再利用することはできなかった。法定のリサイクル率に対する達成度は2012年度で57%の見込みという。
「新しいことをやらなければリサイクルは進まない」。CSR(企業の社会的責任)推進室長の森谷晋一氏は、リサイクルに関する勉強会やセミナーに足しげく通った。
1年ほどたったある日、展示会で出会ったのが間伐材をリサイクルして植木鉢を製作しているメーカーだった。森谷氏はコーヒー豆のかすで応用できないか相談したところ、「ごみを商品にしたい」とリサイクルに取り組んできたメーカー側担当者が共同研究を快諾、実験が始まった。
早速、豆かす100%で植木鉢を作ってみたものの、水をやると崩れてしまう。間伐材との配合比率を変えながら10回ほど試行錯誤し、ようやく強度、品質ともに合格ラインの鉢を開発することができた。