同社は、国内で専売店舗数を増強させる戦略を敷き、今年3月にも大阪市中央区に、女性の肩幅に合わせた自転車などを販売する女性用専門店をオープンした。
生産のヒントはトヨタ
一方、日本の自転車メーカー関係者は「ジャイアントと日本は縁が深く、日本市場は特別にしたい思いがある」という声も多い。
実は、ジャイアントはトヨタ自動車から生産方式を学び、製造工程における無駄を徹底的に省く生産方式を採用。原材料のアルミパイプは3つのメーカーが必要に応じて毎日納品し、必要のないストックスペースを排除するなどコスト削減を主眼に置いている。
「ジャイアントの生産工程は日本から学んだものとはいえ、自らの商品を世界に向けてここまで地道にアピールできる劉会長のような経営者は今の日本にはいない」とある日本の製造業幹部は指摘する。長引くデフレ不況などで業績低迷が続く日本企業が、今度はジャイアントの経営姿勢を学び直すときがきているのかもしれない。(板東和正)