NTT東日本などが参画するアニマルパスウェイ=山梨県北杜市(同社提供)【拡大】
NTT東日本が山梨県などで実施している「アニマルパスウェイ」。単純だが、ユニークな生態系保護の取り組みだ。道路や鉄道によって2つに分断された森林に、高さ7メートル前後の橋(通路)をかけ、小動物が双方の森を行き来できるようにする。
動物が車や列車にはねられる「ロードキル」を防げるうえ、森林をまたいだ食糧確保や交配も従来通り可能になり、絶滅危惧(きぐ)種の保護にもつながる。長年、電信柱や電線の敷設工事を担ってきたNTTグループの「つなぐ技術」を随所に生かした環境貢献活動だ。
アニマルパスウェイ事業はNTT東日本、大成建設、清水建設、動物保護グループなどが参画する任意団体「アニマルパスウェイ研究会」(山梨県北杜市)が実施している。現在、パスウェイは国内に3機設置されているが、1号機となったのは同市清里での県道建設で森林が分断されたケースだ。