NTT東日本などが参画するアニマルパスウェイ=山梨県北杜市(同社提供)【拡大】
こうした“弱点”を克服しつつ、設置コストも抑え、全国的な普及につなげたい-。研究会で議論を重ねた結果、基本構造を改め、2本の電柱(支柱)をメッシュの橋でつなぎ三角形の屋根を取り付けるシンプルな形に単純化。建設費は200万円程度と大きく低減した。
樹木からパスウェイへ誘導するための通路を取り付けたほか、橋上に猛禽(もうきん)類から身を隠すためのポケットを設けたり、滑り止めを付けたりとさまざまな工夫を凝らした。電柱の表面を樹皮で覆い、登りやすさにも配慮した。
NTT東は、支柱や誘導路の設置を担当。パスウェイに設置したカメラで行う小動物のモニタリング(映像監視)でも、通信設備への落雷回避などの技術を提供している。