シャープの奥田隆司社長【拡大】
シャープが米半導体大手のクアルコムから最大100億円程度の出資受け入れで大筋合意したことが4日分かった。まず早ければ年内にも、第3者割当増資により、50億円程度の出資を受け入れる。
関係者によると、クアルコムは、高精細かつ低消費電力が特長でシャープが世界で唯一量産化に成功している新型液晶「IGZO」を高く評価。両社は、この技術を搭載した次世代液晶パネルを共同で開発する。
シャープは年内にも、クアルコムを引受先とする50億円程度の第3者割当増資を実施。残りについては、パネル開発の進展具合を見ながら出資する見込みだ。
3日の東京株式市場で付けたシャープ株の終値(172円)で単純計算すると、100億円を出資した場合のクアルコムの出資比率は5%前後となり、今年9月末時点で筆頭株主の日本生命保険(5・01%)に迫る水準になる。