ピーチ・アビエーションでは、運航乗務員の募集を積極的に進めている(同社ホームページより)【拡大】
今後も札幌線など国内線を増便するとともに、国際線でも中国本土便の開設を目指している。
ピーチの機材はLCCがよく使う「エアバス320型機」で、路線・便数の拡充に合わせ、現在の6機から来年に10機、平成27年には17機態勢とする計画だ。
短距離路線を飛ばすLCCでは「1機当たりパイロットは10人程度必要」(関係者)。このため、ピーチでは27年に現在の3倍弱にあたる170人程度が必要となり、急ピッチの確保を迫られているというわけだ。
アジアで2万人のパイロット不足
ジェットスターも、機材数を現在の7機から来年に20機、26年には24機に増やす。現在は3機を運航するエアアジア・ジャパンは27年に約30機に拡大する目標を打ち出している。
単純に計算すると、27年ごろには国内LCC3社で700人前後のパイロットが必要となる。ある関係者は「これだけの人数を確保するのは厳しいと思う」と指摘する。