ピーチ・アビエーションでは、運航乗務員の募集を積極的に進めている(同社ホームページより)【拡大】
LCC各社は年収を明らかにしていないが、好条件を提示するなどして経験者を確保しようとすれば、それだけコストがかさむ。
このため、LCC各社は航空大学卒の新卒採用にも乗り出す方針だ。全日本空輸グループの訓練施設を使用しているピーチは「パイロットの訓練を受けている新卒生を採用する」(担当者)という。エアアジアの担当者も「積極的に採用を進める」と話す。
ただ、新卒者の養成にも時間とコストがかかる。パイロットの確保が難航すれば、「低運賃の要である低コスト経営に影響する恐れがある」(関係者)との懸念も出始めている。(中村智隆)