さらに、シートの枚数は増やすことも可能だ。このため、用途に合わせた出力を確保でき、応用が利く点も便利だ。
京大大学院の平尾一之教授(無機材料化学)は「従来方式に比べ、小型で出力が高いといった優位性は明らか。この方式が今後の水素燃料電池の主流になるだろう」とコメントしている。
ロームなどは(1)スマートフォン(高機能携帯電話)充電用燃料電池「モバイルアクア」(出力2.5ワット)(2)災害時やレジャー時の高出力燃料電池「ハイパワーアクア」(200ワット)(3)地震計用大容量燃料電池「ロングライフアクア」(400ワット)-の3つの商品展開を計画している。
このうち、ロングライフアクアは13年春にも市場投入する。1台で6カ月間、電源として使えることに加え、現在使われている鉛電池の約4分の1程度に軽量化できるのがポイント。山岳地帯や僻地(へきち)の地震計などの電源として使うのに適しているという。