小泉成器の女性社員7人が所属している理美容家電の企画・開発チーム(同社提供)【拡大】
「乙女あねご」「よくバリ子」「スイーツ娘」…。HP上で7人はイラストや愛称で紹介されているほか、「パリッとした外見とは正反対の乙女」など性格まで記述され、自然と親近感がわいてくる。
健康機器大手、タニタの栄養士に取材したり、肌トラブルを予防する魚の成分を研究する話を紹介したり…と日記には7人それぞれの個性的な1日がつづられている。「エステ家電を使うだけでなく、女性視点で体の中から美しくならないといけないとユーザーに伝えたい」とチーム社員の一人は話す。
平成元年に創業の小泉成器は家電販売のほか、独自の商品開発にもつとめ、業界で初めて開発した「蛍光灯付学習机」は人気を集めた。
現在、他社製品の販売を含め理美容器具の売り上げ規模は123億円(23年度実績)と、シェア約1割を誇る。しかも、昨年11月には自社ブランドのエステ家電販売にも参入。美顔器や肌の乾燥をケアする「携帯ミスト」などが約1年間で約9万2千台売れ、約3億6千万円の売り上げを計上した。