小泉成器の女性社員7人が所属している理美容家電の企画・開発チーム(同社提供)【拡大】
家電ジャーナリストの神原サリーさんは「成功の要因は、HPなどでユーザーに安心感を与えたこと。エステ家電は女性の肌に直接触れるので、作り手の顔が見えると心を許して手に取りやすい」と指摘。小泉成器側も「女性ユーザーの感性に響かせるため、商品の特徴や切り口を明確に伝える姿勢は負けていない」と自信を見せる。
低価格と徹底した“社内教育”
パナソニックなど大手企業を向こうに回し、善戦している理由はもうひとつある。小泉成器の商品は「品質」と「価格」でユーザーの心をつかんでいるのだ。
例えば、旅行先に持参しても疲れないように商品の軽量化にこだわる一方、同社商品の大半は1万円未満で販売。家電量販店の関係者は「美顔器をはじめ大手メーカーの理美容家電は1万円超えが多いため、小泉成器の商品は異彩を放っている」と明かす。
「エステ家電は高価で持ち運びしにくいイメージが強い。初心者にも気軽に買える商品にしたい」。