丸紅がチリで買収した水道事業。フィリピンでも上下水道事業に参画する【拡大】
マニラ市は1997年に水道事業を東西に分けた上で民営化。東側は三菱商事が資本参画するマニラウォーターが約600万人に給水、西側は運営主体だった仏スエズグループが収益悪化によって撤退。その後、マイニラッドが参入し、現在は約850万人に給水している。
同市西部は人口増加が続いており、下水道の整備や、浄水場から送られた水が漏水や盗水で失われる「無収水率」が50%と高いのが課題。マイニラッドは同地区で下水道普及率を約10%から、2037年には100%とする目標を立てており、今回の丸紅の資本参加やJICAからの融資を受けることで、効率運営やマニラ湾の水質浄化など環境改善効果にも期待している。
丸紅は、産業革新機構などと共同で、南米チリで第3位の水事業会社を買収して運営事業を手がけるほか、中国の下水道事業の安徽国禎環保節能科技などにも資本参加し、総給水人口は約500万人に達する。これを新興国開拓により早期に2倍の1000万人に引き上げる計画だ。