コクヨを救う!? ギャンボル
コクヨは2012年9月に何如文化用品の生産設備を活用して、上海で工場を稼働させた。将来的には、ノート以外の文具の企画や開発も手がけ、2020年には年間売上高100億円を目指す。
いよいよコピー商品ではなく、キャンパスノートを中国で置き換えていくかと思われた矢先、沖縄県・尖閣諸島をめぐって日中関係が悪化、コクヨも予定していた上海工場のお披露目式を中止となる事態に見舞われた。しかし日本製の乗用車や家電などが売れないなか、上海工場で生産したノートは順調な売れ行きをみせたという。なぜか。
実は、中国販売を支えているのが、上海工場で生産したギャンボルだ。コクヨは「上海工場ではギャンボルとキャンパス両方を生産し、当面は併存させる」としている。中国で圧倒的なブランド力を誇るギャンボルは、もはやキャンパスのコピー商品では済ませることができない知名度。本来なら、本家としては排除しなければいけないパクリ商品だが、日本製品の不買運動の嵐が吹き荒れるなか、このギャンボルが中国販売を支えた格好だ。
コクヨは「今後のギャンボルの扱いは市場動向を見極めて判断していく」と説明。何如文化用品については、「コピー商品ではあるが、独自で中国全土にノートを広め、販売チャンネルを築いた業績のある会社」としている。(阿部佐知子)