都内のコンビニエンスストアに並ぶ特定保健用食品の各種炭酸飲料=東京都品川区【拡大】
12年 清涼飲料全体の伸び上回る10%増も
キリンビバレッジの「キリン メッツコーラ」やサントリー食品インターナショナルの「ペプシ スペシャル」など特定保健用食品の“特保コーラ”の大ヒットを受け、国内炭酸飲料市場が拡大している。調査会社の富士経済によると2011年の市場規模は前年比3.2%減の4739億円と低迷したが、12年は清涼飲料市場全体の伸び率を上回る前年比約10%増が見込まれている。
「日本人が1人1本飲んでいる計算になった」
キリンビバレッジは昨年4月下旬に発売した「メッツコーラ」の累計販売数量が同11月末現在で1億3000万本(550万ケース)を突破した。
メッツコーラは食物繊維「難消化性デキストリン」が食後の中性脂肪の上昇を抑制するのが特徴。ターゲットの30~40代男性のほか、女性層の支持も獲得し売り上げが拡大、親会社のキリンホールディングスの三宅占二社長も「キリンビバレッジらしい商品」と高く評価する。一般のコーラ系飲料、カロリーゼロのコーラ系飲料に次ぐ「第3のコーラ」と位置づけ、13年も販売攻勢をかける。