都内のコンビニエンスストアに並ぶ特定保健用食品の各種炭酸飲料=東京都品川区【拡大】
一方、キリンの対抗馬としてサントリーが昨年11月に投入した「ペプシ スペシャル」も好調だ。
メッツコーラと同様の効果を持つ商品で、当初の年間販売目標100万ケース(1ケース=24本)を超える130万ケースを約2週間で出荷。このため販売目標を1.6倍の160万ケースに上方修正し、2年後には年間1000万ケース規模の販売を目指す。
同社は特保コーラ人気を踏まえ、12年の清涼飲料市場を前年比約3%増、そのうちの炭酸飲料は約10%増と予想する。
このほかアサヒ飲料も、整腸作用を売りとする特保の炭酸飲料「アサヒ ファイバー7500」の販売が順調に拡大。発売約1カ月で720万本を突破し、「拡大する特保炭酸市場でポジションの確立を目指す」(同社)と意気込んでいる。
3社の商品は希望小売価格が1本(容量480~500ミリリットル)158円と、特保の無糖茶飲料に比べて安いことも需要拡大の要因。今年は成長する特保炭酸分野の激しいシェア争いが、価格競争に発展する可能性もありそうだ。