企業の保養所を一般客も利用できる旅館にリニューアルした「四季倶楽部京都加茂川荘」の和室(四季リゾーツ提供)【拡大】
これらの設備をオーナー企業から引き継ぎ、21年9月に旅館として再スタートさせた。業績は上々で、保養所時代に約4割だった客室稼働率は約7割にアップした。
利用料収入は四季リゾーツが丸々受け取り、オーナー企業は一銭ももらえないが、四季リゾーツの山中直樹社長は「当社が運営・維持費を賄うので、企業側の負担が減る」と解説する。
電力料金の引き上げで厳しい世間の目にさらされる関電の関係者は「保養所の今後は関係各所と協議中だ」とするが、施設を眠らせず運営を委託するという手段は検討に値するのではないか。
一等地の条件は?
「四季倶楽部」の事業は行政からも注目されている。
神戸市が六甲山・摩耶山活性化に向け、民間事業者からアイデアを募る事業では、保養所などを一般旅行者に開放する同社の提案が候補に入っている。実現可能と判断されれば、25年度から3カ年の活性化プロジェクトとして、市から助成や規制緩和などの支援を受けられる。