半導体の世界出荷額【拡大】
その統合の枠組みについて、富士通の山本正已社長は「3社とは言明していない。4社かもしれない」と漏らす。「世界との競争を考えて統合しないといけない」(山本社長)中で、半導体国内トップの東芝が事業統合に加わる可能性も残る。
東芝は「統合参加を持ちかけられたかはノーコメント」(同社幹部)と表面上はそっけないが、収益が悪化しているシステムLSI事業が経営の悩みの種である点は3社と同じだ。
同社の半導体事業は、昨年来の市況悪化の影響で、主力の記憶用半導体「NAND型フラッシュメモリー」の生産量を約3割削減する減産が続いている。
このため、システムLSI事業の統合話以前に、まずは製品開発の絞り込みや、生産の外部委託などでメモリー事業の収益体質を強化し、微細化投資で市況回復時の反転攻勢を狙う構えだ。もっとも、巨額投資を伴う半導体事業は、相応のシェアを獲得できなければ採算を維持できないため、世界的に得意分野への選択と集中の動きが加速している。