パナソニックは9日、米ゼネラル・モーターズ(GM)や米IBMと提携関係を拡大したことを明らかにした。
GMと車載機器の共同開発を加速するほか、IBMとはIT(情報技術)を活用した家電事業で新たに協業する。テレビなど一般消費者向け事業に依存した経営体質から脱却し、企業向け事業の強化で収益の改善につなげる。
米ネバダ州ラスベガスで8日(日本時間9日未明)開幕した家電見本市コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)の基調講演で、パナソニックの津賀一宏社長が表明した。
「パナソニックの貢献はリビングルームをはるかに超えて広がっている」
津賀社長はCESの基調講演で身ぶりを交えながら、収益構造を企業向けにシフトする姿勢を強調した。
カーオーディオの開発などで協業しているGMとは、自動車用の新たな情報システムを開発し、GM車に搭載する方向だ。すでにカーオーディオとスマートフォン(高機能携帯電話)を連携させたシステムを共同で開発している。