なぜ日本のユーザーは自動車の軋み音を嫌がるのか 欧州は寛容だが… (2/3ページ)

2013.1.13 06:00

 さらにノイズの話を続けよう。

 クルマメーカーの方は「欧州人は機械から発生する音には寛容ですよね」、と説明する。掃除機もガーガーと凄い音がする。日本製と比較すると猛烈な騒音だ。それでも平気でいられるのは、モーターが音を出すのは当たり前と考えるからだ。欧州の公共トイレに設置されているハンドドライヤーも、どれも騒がしい。

 一方、建築空間で壁がミシミシいうのは気味が悪い。どこか壊れているのではないか、と心配する。これは日欧共通だろう。

 ここで仮説だ。

 日本のユーザーがクルマの内装の軋み音を嫌がるのは、車内を「建築インテリア空間」と見立てているからではないか。反対に欧州のユーザーは車内を機械の一部とみなしている。「建築インテリア空間」であればノイズはマイナスにしかならない。が、「機械空間」のケースではさほど問題にならない、というわけだ。

 家電メーカーの方のコメントがふたたびあった。

 「クルマの内装に軋み音がすると、弱々しくチープで信頼感が薄れます」

 「機械空間」というコンセプトであるなら、「機械空間」なりの音である必要があり、内装の軋み音はそれにあてはまらない、という意見だ。もちろん、欧州人も内装の軋み音を肯定的にとるわけではない。仮にあっても日本のユーザーほどには気にしない、という比較の話をしている。

 しかし家電メーカーの方は、こう追記する。

受容されるノイズや音の地域による違いをみる

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