ビール大手5社が16日発表した2012年のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)の課税出荷数量は、前年比1.0%減の4億3811万ケース(大瓶20本換算)となり、8年連続で過去最低を更新した。
需要期の7月や12月が振るわなかったことが響いた。嗜好(しこう)の多様化を背景に、成長株だった「第3のビール」の伸びも鈍化しており、ビール類市場の縮小は続きそうだ。
全体の約5割を占めるビールは0.3%減の2億2044万ケースで16年連続のマイナスだった。昨年はアサヒビールが「スーパードライ」ブランドの黒ビール、キリンビールが凍らせた泡を載せる「一番搾りフローズン〈生〉」を発売して需要を喚起したが、「天候不順などが影響した」(業界関係者)という7月が前年同月比10.1%減、書き入れ時の12月も同2.8%減と苦戦し通年実績を押し下げた。メーカー別では、「ザ・プレミアム・モルツ」のリニューアルが当たったサントリーが6.8%増となった一方、アサヒが0.1%減、キリンが2.2%減と2強がマイナスだった。