久保社長は「帝人コードレは、今後、さらにランドセル向けの人工皮革の展開を拡大する」としており、近い将来、国内のランドセル素材市場で30%のシェア獲得を目指す考えを示す。
帝人は、中長期経営ビジョンの中で、「素材・サービス提供型ビジネスモデル」から「ソリューション提供型ビジネスモデル」への進化を掲げた。単なる「サプライヤー」にとどまらず、顧客の「パートナー」として共に商品開発に取り組むことを強力に目指すという宣言だ。「ニトリとの共同プロジェクトも、この中長期経営計画の延長線上にある」(久保社長)
久保社長は、ニトリとのプロジェクトについて「『お値段以上』をうたうニトリならではの挑戦的な価格だが、両社の話し合いは価格ありきではなかった」と振り返る。帝人の「ソリューション提供型ビジネスモデル」と、ニトリの「品質改革」をより高いレベルで実現しようという理念先行型の会合だったという。
ニトリは、今回のランドセルにとどまらず、このプロジェクトの展開を主力のインテリア・寝装品などの商品群にも拡大する方針。今後、両社共同で年間2~3商品を新規開発し、市場投入する計画だ。中期的には年間販売総額100億円規模を目指す。