エコーネットライト対応機器同士の通信の検証について説明するHEMS認証支援センターの一色正男センター長=神奈川県厚木市【拡大】
日本の強み世界へ
センター長で神奈川工科大創造工学部教授の一色正男氏は、中小企業発の省エネビジネスを期待した上で、「エコーネットライトを『世界のプラットホーム』に育てたい。その基盤上で、多くの製品やソフトを動かし、米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)『iPhone(アイフォーン)』のような存在にしたい」と語る。
経産省も同様の認識で、エネルギー機器の制御技術を蓄積する日本の強みを国際標準化に生かすための調査を推進中。その上で、エコーネットライトを海外規格に融合・連携させる方策を打ち出したい考えだ。
電力需給や民生部門の省エネなどの問題を、省エネ機器や電力の「見える化」だけで解決することには限界があり、無理なく賢く節電する制御システムの役割が増している。この技術は太陽光発電システムや蓄電池などを組み合わせ、省エネを追求する「ゼロエネルギー住宅」実現のカギも握っている。