活況呈す大型物流賃貸施設 アマゾンなどネット通販急成長で需要高まる (4/4ページ)

2013.1.21 06:00

首都圏の大型物流賃貸施設供給量

首都圏の大型物流賃貸施設供給量【拡大】

 ネット通販 「自前」で効率化

 背景にあるのは、ライバルの米アマゾンとの競争激化だ。自社で商品を大量に仕入れて物流拠点に集約、発送できるアマゾンと違い、楽天はネット上の「楽天市場」に出品する各店舗がヤマトホールディングスなど民間物流会社を使い、直接顧客に出荷するシステムが主流。顧客が複数の品物を注文した場合、各店舗が個別に発送するため「4回注文すれば4回待たなければいけない」(同社幹部)弱点があった。

 これを克服するため、同社は複数店舗の商品を希望日時に一括で配送するサービス「楽天24」を推進中。必然的に、あらかじめ大量の品物を集約しておくことのできる自社の物流施設が必要で、10年には市川市に大規模な物流施設を開設した。今年11月には兵庫県川西市、そして来年には再び市川市に開設し、“自前”物流網の整備を急ピッチで進める。

 さらに各物流拠点では、在庫管理や仕分け、荷さばきの効率化へADSの自動物流システム「シンデレラ」を順次採用。物流コストの低減も図る計画だ。

 ネット通販は、すでに注文「翌日」の配達から、「即日」の配達が求められる力比べの時代に突入しつつある。物流を次元の違うスピードにまで加速させる技術革新の実現には、施設開発も無縁ではありえない。今年は、市場の発展を見極める重要な1年になりそうだ。(那須慎一、渡部一実)


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