サムスンに完敗
経済産業省によると、2010年の家電の製造品出荷額は約8兆円だが、自動車は約47兆円。「家電で利益を生み出せなくなったメーカーの魅力的な食いぶちになる」(証券アナリスト)との期待は大きい。自動車分野をはじめ、家電各社が注力し始めているのが製品の値崩れが少ない企業向けのビジネスだ。
12年3月期連結決算で、パナソニックが7721億円、ソニーが4566億円、シャープが3760億円と、いずれも過去最悪の最終赤字に転落した。
一方、韓国のサムスン電子が今月8日に発表した12年12月期の通期営業利益は29兆100億ウォン(約2兆4000億円)前後の見通しで、「今や家電分野でサムスンと真正面から戦える日本企業はいない」(製造業幹部)。
なぜ、日韓の間にこれほどの格差が生じてしまったのか。要因は約10年前にさかのぼる。