ソニーは、CESで「4K」と呼ばれる高解像度の有機EL(エレクトロルミネッセンス)テレビを他社に先駆けて発表。平井一夫社長は「有機ELテレビで常にソニーは業界をリードしてきた」と、商品化時期が決まっていないにもかかわらず、自画自賛した。シャープも「テレビ事業は捨てられない」(同社幹部)と中途半端な姿勢が浮き彫りになった。
「テレビが家電の主役ではないといっても、(脱テレビは)社内では反発の声が上がる。ましてや脱家電など絶対に受け入れられない」。パナソニックのある幹部は、苦しい胸中を打ち明ける。最先端技術を持ちながらも、それを収益という結果に反映できない「焦り」と「あきらめ」が漂う日本企業は、赤字を止めることができない。
CESの会場で、家電製品が「救世主」とはなれない事実を何度も訴える津賀社長はこうつぶやいた。
「うちの家電部門の売上高は社内全体の3分の1しかないんですよ」
韓国勢との直接対決に敗れ、巨額の赤字にあえぐ日本の家電メーカー。日本企業の復活には何が必要なのかを模索する。
“日の丸家電”なぜ先端技術があるのに勝てないのか サムスンも畏敬の念 に続く