毎年4月1日、「親孝行月間」で1万円の入った寸志が全社員に支給される=大阪府岸和田市(香西広豊撮影)【拡大】
それでも「それに見合うだけの効果は十分にある」と石本取締役は断言する。その理由は何だろう。
社員は1万円をどのように使ったかを文書で報告することになっている。その内容を見ていて、社内外に対して思いやりのある、優しい社員の比率が高くなっていることを実感するからだという。
「母を焼き肉を食べに連れて行った」とある社員
設計管理課に所属するある社員は「母が少し前から行きたいと言っていた焼き肉を食べに行った。母が喜んでくれたことがとてもうれしかった」という文書を提出した。
また、あるパート社員は「鹿児島の母の墓前に花を手向けた。母も喜んでくれていると思う」と記し、合わせて会社への感謝の気持ちをつづった。
他愛もない内容かもしれないが、こうした“ちょっとした行為”に、家族への「感謝」の気持ちが十分に見てとれる。