--耐震対策を進める上での課題は
「人手や資材は間に合っているが、実際に作業ができる時間が少ない。(新幹線が走らない)0~6時の時間帯にやるわけだから。線路などを日々メンテナンス(維持・補修)もしながら耐震補強していく。線路周辺の住民・関係者も踏まえた工事の工程調整などもあり、いかに早く耐震対策を進めていくか、だと思う」
--東海道新幹線は14年秋に開業50年を迎える。老朽化も指摘されているが
「そもそも東海地震を前提に耐震設計され、開業後に発生した地震の知見を加え、耐震対策をグレードアップしている。同時に老朽化対策も行っている感覚だ」
--東日本大震災で大きな被害が出た津波対策は
「東海道新幹線で海辺を走る区間は、実は浜名湖(静岡県)周辺以外はあまりない。勉強中で、行政などの津波想定が出てからの対応だろう」(西川博明)
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【プロフィル】田畑裕(たはた・ひろし) 1990年JR東海入社。小田原保線所所長などを経て、2009年7月から現職。神奈川県出身。