決算などを発表する富士通の山本正已社長=7日、東京都港区【拡大】
13年3月期の業績予想を下方修正した日立製作所の中村豊明副社長は、「売上高のマイナスで相殺している」と、円安効果が十分に得られない理由を説明する。トヨタは13年3月期の売上高が約17%増えるのに対し、日立は8%減。ソニーも2%の増加にとどまる見込み。経営規模の縮小によって、円安効果がフルに表れない。
テレビなどのデジタル家電は韓国勢などとの国際競争が激化し採算が悪化。各社はテレビ事業を縮小するなどリストラを進めるが、その影響は半導体にも表れている。
来年度は追い風か
富士通が13年3月期に950億円の最終赤字に転落するのも、デジタル家電の不振で半導体事業を本体から切り離すリストラ関連費用がかさむためだ。
同社は同日、パナソニックと自動車やデジタル家電に使う半導体「システムLSI」事業の設計・開発機能などを統合し、新会社を設立することで基本合意したと発表。不振の同事業で両社の技術や顧客基盤を集約し、競争力を高める。日本政策投資銀行にも出資を求めた。