決算などを発表する富士通の山本正已社長=7日、東京都港区【拡大】
富士通はシステムLSI製造についても、台湾の半導体受託製造大手の台湾積体電路製造(TSMC)などと新会社設立を検討する。子会社の三重工場(三重県桑名市)の一部を新会社に移す方針。これに伴い、早期退職制度や派遣社員の削減などで約5000人を削減するほか、新会社に約4500人を移す。
一方、昨年度に過去最悪の最終赤字を計上したソニー、パナソニック、シャープの3社は、12年10~12月期は営業黒字に転換した。ただ、これも人員削減などのリストラ効果が大きい。ソニーは米国本社など資産売却で通期の最終黒字を見込むが、本業のエレクトロニクス部門の赤字は残る。
かつて日本の電機メーカーは半導体やテレビ、ビデオなどで世界を席巻した。ソニーの加藤CFOは「今の為替水準なら来年度は強い追い風が吹く」と強調するが、縮小均衡ではない本業での成長がなければ、日本の電機の本格回復は遠い。