各社は新型ハードの発売にあわせて、人気の高いゲームソフトの新製品も投入する。だが、ハードの売り上げを牽引(けんいん)する人気ソフトは開発に時間がかかるため、ハードメーカーによる有力ソフトの囲い込み競争が激しくなるのは確実だ。
ハードの普及が進まなければ、ソフトメーカーも離れていく以上、任天堂は早期にWii Uの販売台数を底上げする必要がある。
すでに欧州や北米の小売店からは、Wii Uの値下げを求める声も上がり始めている。任天堂が海外市場の本格的な攻略を考えた場合、早ければ今夏、遅くとも秋には値下げに踏み切る可能性がある。
“自縄自縛”で再生に疑問符
ただ、任天堂が値下げの決断を下すには、「ファン」と「投資家」という2つの大きな障害を超えなければならない。