円滑化法期限切れ後の金融機関の融資姿勢【拡大】
しかし、男性は「金融機関が円滑化法から解放される以上、この建設会社の返済条件緩和がいつまで続くかは不透明」と指摘。「国による根本的な代替策が見えてこない。被災地では円滑化法の適用を受けていない企業にも『取引先が適用を受けていれば、うちにまで影響が出る』との疑心暗鬼がある」と話す。
そもそも、被災地では、“3年目不況”がささやかれてきた。というのも、阪神大震災後、兵庫県内の倒産企業は2年目の平成8年度に488件だったが、3年目の9年度には609件と急増したからだ。
各種の支援制度が、震災後2年で切れたことが遠因とみられる。
加えて円滑化法が終了する。帝国データバンク仙台支店によると、調査に回答した東北の企業606社のうち、円滑化法を適用したのは9・1%で全国(7・5%)より高水準。
また、適用企業55社の半数近い27社が「金融機関の姿勢が厳しくなる」と懸念。被災地は戦々恐々としている。