シャープをめぐる提携関係【拡大】
汎用(はんよう)化が進み、技術的に差別化が難しくなった液晶パネルは韓国や台湾勢との競争が激化し、価格下落に拍車がかかった。しかし、シャープは環境の変化に対応できず、液晶パネルに集中的に投資し、それが結果的に過剰投資になり経営不振に陥った。
シャープは液晶パネル工場の稼働率を高めるため、堺工場(堺市)は台湾・鴻海精密工業との共同出資に切り替えた。亀山第1工場(三重県亀山市)も米アップルの資金提供を受け、事実上、アップル向け専用工場として生まれ変わった。
だが、アップルのスマホ販売が伸び悩み、亀山工場の稼働率は低迷したまま。財務の健全性を示す自己資本比率も昨年12月末で9.6%と、同3月末比で14.3ポイントも低下。昨春以降のシャープの株価下落で鴻海との資本提携交渉は暗礁に乗り上げ、サムスンに救いの手を要請した。