シャープをめぐる提携関係【拡大】
6日の東京株式市場では、業績改善への期待からシャープ株が買われ、前日終値比42円高の341円で取引を終えた。午前に一時、前日終値比57円高の356円を付けた。
BNPパリバ証券の中空麻奈チーフクレジットアナリストは、ライバルであるサムスンとの提携について「『昨日の敵は今日の友』にならざるを得ない環境だ。シャープにとってはプラス」と評価する。
ただ、アップルとサムスンはスマホなどの特許をめぐり激しく対立している。互いに製品情報の流出を警戒すれば、シャープがもくろむサムスン、アップル両社への部品供給拡大に障害となりかねない。また、シャープは技術優位性のある中小型液晶を再建の切り札と位置付けるが、サムスンと提携を拡大すれば技術流出の懸念もくすぶる。