人気の「レザーハンドメイドレッスン」。毎月届く素材と工具で、簡単な革製品から自分で作っていく【拡大】
カタログ通販大手のフェリシモは、販売する商品がすべて自社のスタッフが企画するオリジナル商品。そして、その販売に「コレクション方式」というスタイルを採っている。商品は基本的に複数個で構成するシリーズもので、1回で販売しない。毎月1つずつ届け、半年や1年かかってすべてがそろう。創業以来のこの独特のビジネスモデルには、「モノを売る」ことを越えた“ある思い”が込められている。
長くつきあう「コレクション方式」
5万3千セットを販売し、大ヒット商品となった「500色の色えんぴつ」。この商品を例にとると、毎月25色ずつ届き、20カ月で全部そろう。単品販売や一括販売はしない。徐々にそろっていくのが「コレクション方式」のスタイルだ。
「1回で届ける価値と複数回で届ける価値は違う」と、矢崎和彦社長はこの方式に込めた理念を説明する。「高額商品を1回売って、それで終わりでなく、細く長くお客さまとの関係を保ちたい。そう思っているからです」
顧客と直接対面しない通販ビジネスにあって、この方式を採ることで、顧客との“結びつき”という課題を克服、多くのフェリシモファンを獲得した。